LPガスについて
LPガスはLiquefied Petroleum Gasの頭文字を取ってLPGと呼びます。LPGは液化石油ガスの略称です。
LPガスの主な成分はプロパンガスとブタンガスですが、家庭用として使用されるLPガスは、プロパンガスを主成分とした、プロパンガスとブタンガスの混合ガスです。家庭用のLPガスが一般的に「プロパンガス」といわれることが多いのは、プロパンガスの占める割合が大きいため。
一般に毒性が無く無色無臭ですが、ガス漏れを感知するために、臭いをつけてあります。
常温常圧では気体ですが、冷やしたり圧力を加えると液体になり、液体になると体積が気体の1/250に減少するため、輸送が容易でどこでも供給できるエネルギーです。
全国総世帯数の約半数にあたる2,200万世帯の消費者に利用されており、タクシー用・都市ガス用・工業用など幅広い分野で使われています。

災害に強い!
LPガスは都市ガスや電力などの供給体制とは異なり、容器に充填したLPガスを各戸に配送する分散型供給を行っています。これにより、配管など供給設備の点検も短時間で済み、異常があった場合も迅速に復旧させることができます。例えば、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県、宮城県、福島県では、津波で建物が損壊または流されてしまったもの等を除いて、地震発生後約3週間程度で大方の復旧が完了し、都市ガスおよび電力よりも早い時期に全面復旧を果たしています。

環境に優しい!
LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも、天然ガスとともに二酸化炭素排出量が少ないエネルギーです。LPガス業界においても、カーボンニュートラルの取組みが期待されており、家庭におけるカーボンニュートラルの推進として、省エネ給湯器や家庭用燃料電池の導入を国が支援しています。

様々な用途で使用されている
LPガス
LPガスは家庭以外でも「アウトドア用携帯コンロ」「タクシー燃料」「フォークリフト燃料」「工業用LPガス貯槽」「スプレー缶」など様々な分野で活躍しています。他にも、道路工事の燃料等にも使われています。

発熱量が高い!
LPガス1立方メートルの熱量は、24,000Kcal。都市ガスの2倍強です。ヒートアップに要する時間も短く、操業短縮に役立ちます。だから「全国世帯数約55%」「外食産業約90%」「タクシーほぼ100%」「工業用50%以上」がLPガスを利用しています。